通商産業省 関東通商産業局 関産認協第1476号

METSA

組合員探訪

第25回訪問 2018年6月15日(金) マクロシステム株式会社

組合員探訪
マクロシステム株式会社様
代表取締役
牧内 博明様
本社住所
〒163-1305 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー5F
設立
2002年12月12日
組合加入日
2013年9月
探訪日
2018年6月15日(金)16時~
牧内社長、営業櫻井様に話を伺いました。 訪問者:小倉事務局長、樽屋監事、小池理事

会社概要

マクロシステム株式会社は、業務アプリケーションの自社開発、ネットワーク構築、運用保守管理を得意とする組合員です。自社開発について会計システムパッケージを開発・販売しております。近年は医療分野への進出を試みており、3次元顎手術シュミレーションシステムや医科・歯科連携型電子カルテの開発に注力しております。また、福岡で飲食店を経営し、そこで使用するオーダリングシステムの研究・開発・検証を行っております。

貴社設立のきっかけなどについて

「設立は2002年です。設立者は私ではなく、当社の代表理事である佐藤というものです。私は2004年に入社し、4人目の代表となります。今ではITに関してはマクロメディカル株式会社株式会社J-LINKという企業とグループを形成しています。」
「当社のシステム開発の母体は『アドバンス会計』というパッケージ製品です。会計といいましても、一般会計はもちろん、建設会計や学校会計、公益等多種多様なものがあります。それらに対応する企業経営に必要な会計機能を、安価な価格でご提供してます。メーカにOEM供給をしていた時代もありました。パッケージを販売するにあたってはNTTさんにご協力いただいていた時期もあります。」
「このような会計システム製品は一度採用され、ご評価をいただきますと、なかなか他に替えられないところがあります。導入以来十数年ご使用いただいているお客様も多々ございます。法改正などで都度リニューアルしながら継続させていただいております。年間保守料をいただいておりますが、他のベンダーさんと比較してカスタマイズ費用がリーズナブルであるとご評価いただいています。」
「最近クラウド会計が出てきていますが、導入のお客様からはセキュリティの部分を考えると未だクラウドに移行しづらいというお声がございます。当社もクラウド化は当然見据えておりますが、当面はローカル的な位置づけで開発、保守に注力しております。」
「ありがたいことにNTTさんが、立ち上げ時に本製品を担いでくれましたので、ネームバリューやブランド力がありました。当社自力だけの販売は難しいところはあります。そのような部分を省いてくれたところは大きいです。実際に納品されてからの評価は、やはり継続して使用していただけているということから、かなり良いものを頂いていると思っています。」
「私が社長になったときは、ほぼ前任者が基盤を作ってもらっています。どちらかというと、私はそれを壊さないで引き継ぐことが使命なのかなというところではあります。」

貴社の現在の状況について

「医療システム開発について話をします。当社の理事が横須賀市の神奈川歯科大様とつながりがあり、そこの附属病院で横浜クリニック様があります。また横須賀市にも附属病院様があります。それらの病院様から電子カルテシステムの開発オーダーを受けています。もともと歯科を基本にして医科も診療している病院なんです。歯科、医科の電子カルテシステムが個々にあったものですから、これらを1つに統合したシステムにならないかというご要望をいただいております。実はこのようなシステムは、現在どこを探してもないのですね。それらを統合した形での電子カルテシステムを現在開発中です。」
「病院の中でも科によりそれぞれやり方が違うんです。法的な部分も違ってきます。そういった部分を考慮し反映させないといけませんし、セキュリティ面も十分考えていかなければいけないので、統合はかなり難しいです。しかし不可能ではないので技術力でカバーして統合しようと考えています。」
「統合電子カルテシステムが導入されますと、病院の経営的な観点からみると、様々な業者さんとやりとりせずに済みますし、管理がよりスムーズになるという大きなメリットがあります。患者様からしても、1つの病院内で、受診する科によって複数のカルテを持たされる状況から、統合されれば1本で済むと。患者様の負担減や管理がすごく簡単で効率よく行われるメリットは十分にあると思います。導入とサービス開始ができるのが年内ぐらいと見込んでいます。」
「パッケージ化というわけではなくて、1つの病院に対して、どのような形態で行われているのかということを、個々カスタマイズ化してやっています。統合したものを作り上げるということだけでも大変なことです。それをパッケージ化するとなると、汎用的な作りにしなくてはならないなど更にレベルが上がります。」

貴社の強みにつきまして

「強みですか? 当社の人材は入社のきっかけは様々ですが、長く就業している社員は他に出しても負けないぐらいの能力があり、また人として優れています。それが当社の母体になっています。社員一人ひとりが強い意志で就業していますので、そう簡単には崩れないですね。うちのスタイルというものがあるのだと思います。なかなか中に入ってしまうと見えないところがあるのですが、そのスタイルが肌に合う方であれば長いです。」
「グループ全体で言うと80名ぐらいじゃないかな。顧客常駐と本社内開発に分かれています。開発に関しては、別に医療とか特定の業種に関係なくてお客様のご要望に合わせた形で、提供できるスキルの人材を常駐させています。全体的な流れでいいますと、派遣事業で得た収益で会社全体をカバーする。社内開発や、製品の保守料などで出た利益を別な事業に投資しているという感じですね。」
「社内勤務は、どうしても少々考え方がルーズになってしまう傾向があります。1年間で見てみますと、社内でやるのと外で業務を行うのでは伸び方が違うんです。いろいろな人と接すると緊張もあります。しかし社内は身内みたいなところもあります。そのへんの違いが同じ1年を過ごすなかで、スキルの向上に大きな差が表れます。」
「それをどう解決していくかと言いますと、常駐している社員を戻して社内開発で新しい事業の立ち上げに役立てたいんですよね。社内の人を常駐に従事させる。そのようなローテーションができると、新しいスキルの習得や蓄積、共有化が図れるのではないかと考えています。」
「AIを含めたシステムの開発を考えているので、AIの案件の現場にどんどん要員を送り込んでスキルを吸収し、そして社内のシステムに反映させてもらえればいいかなと。全体的に連携して行けるような仕組みにしたいと思っています。ただ人がいるから現場に送り込むということではないのです。やっぱり社員一人一人の要望や考え方等もあるので、その方向性を尊重し、会社としてどのようにスキルをアップさせてあげられるかを反映できるかを考えた上での戦略です。そういった部分で、当社は何とかやっていけてるのかなと考えています。社員はプロ意識を持ってるんですね。」

福岡で焼き鳥屋を経営

「福岡市博多・中洲で焼き鳥屋を経営しています。(みゆき庵)結構評判なんですよ。福岡市は、焼き鳥屋の激戦区なんです。そのなかでも良い評価を頂いています。値段は安くはないです。かなり素材にはうるさく、厳選した上でお客様にお出ししています。お店自体は大きいわけではないのですが、個室もあります。接待や商談向けに使ってもらいたいですね。」

なぜ焼き鳥屋を

「自社で経営してますが、自社独自で開発をしたオーダリングシステムをすでに導入して利用しています。異業種に手を出してるようには見えますが、もともと弊社の根底にあるのがシステム会社というところです。表面的には飲食店とか、医療系とか、業種分野が違うと思いますが、どんな業種であってもシステムが導入されています。それは規模が違ったりモノの流れが違ったりいろんな形態があります。そのような業務とシステムとのつながりを持っていこうということで、まったく異業種というイメージは持っていないんですね。」
「システムを実際に使ってみて、良し悪しを精査したうえで、よりニーズに合ったものを世に提供していこうと。もともとオーダリングシステムに関しては、各社さんの製品を比較検証してみたのですが、ニーズに合ったものが無くて、結局カスタマイズ中心でオリジナルになってしまってコストが上がってしまうことが明らかになりました。それであれば自分たちで開発してしまおうと。そして一番効率の良いシステムを作ろうと思ったわけです。」
「お店側から様々なご要望をいただきますが、必要なのか必要ではないのかとか、どうやったらうまく流れていくのとかいう部分を考えながらシステムを改良しています。一般的なパッケージとして、外販ご提供できるように持っていければいいなというところです。人手不足ですのでシステムでカバーできる部分が多いです。またお店で出しているカレーも本当においしいんですよ。」
「他にも今、試行錯誤しながら進めてるものがあります。何かしらシステムと関わりを持って進めていくということが根底にはあります。」

これから力を入れることや貴社の方向性はいかがでしょうか。

「統合医科歯科電子カルテシステムのほうは、すでに取り組んでいますので、これからというところで考えると、去年かな、銀座にあります歯科クリニックの支援を始めてるので、そことのつながりを強く持ちながら、システム会社としてどうビジネス化するのか、考えていく必要が出てきています。」
「福岡に飲食店をやってる関係もあるので、弁当屋を始めたいとか考えています。また介護に興味があるのでそれも含めた形です。高齢化社会ですから、介護関係はやっていかないと。自分に降り掛かってきますし。やはり自分のことは自分で考えないというところからです。もちろん、どのようなシステムにするかということが第一義的課題となります。」
「お弁当も介護の兼ね合いで、介護食のお弁当とのつながりです。そこと抱き合わせではないんですが、福岡の飲食店で、結構メニューがおいしいという評判が多く寄せられるので、それをお弁当化にして介護弁当として売っていこうかなと。」
「自社独自ではなくてフランチャイズ化してやっていきます。お弁当屋さんも一からやると大変なんです。丁度、大手さんとフランチャイズ契約を結んだところです。東京でもお弁当屋進出の計画はあったのですが、まだ実行には移してないんですね。介護のお弁当として出せるかというと、やっぱり焼き鳥はね。福岡から運べたとしても冷めちゃうとおいしくないんです。残念ながら、その場で提供できないので。東京でお店出せればそのままね。ぜひその時はお声かけますよ。」

組合へのご要望やご意見があれば

「組合のホームページをリニューアルされたじゃないですか。見やすくなったと思います。あと組合員探訪、ネクストウェアさんや他の組合員さんの記事を見させていただいています。単なる会社紹介だけでなく、当社が今後どう取り組んでいけばいいのかを考えたりして大変参考になります。そういう意味では、ご担当の方もお忙しいとは思うのですが、ホームページが変わってから見やすくなったし、分かりやすくなったなと思います。」
「ダイレクト商談会のほかに、案件情報、人材情報などを一斉配信するメーリングリストのようなものがあればありがたいですね。」(小倉事務局長:一斉配信ができますのでお教えいたします。しかし情報的に十分注意して配信してください。)
「先だって、ダイレクト商談会でグループ会社のマクロメディカルの人が商談で決まったのですが、マクロシステムの関連会社ですと言っていただける。そういうのはいいですよね。」
「協議会で銀座の歯科クリニックの紹介をさせていただきました。ちなみに、ホームページでバナー広告を出していますよね。例えば、広告を当社の銀座のクリニックが出すのはありなんでしょうか。」(小倉事務局長:今積極的にバナー広告募集はしていませんが、来期から募集活動をおこなう予定です。)

人材採用状況や方法について

「人材採用活動は、基本ハローワークです。急を要する場合は、求人一般紙に掲載しますが、定期的にハローワークです。中核人財の採用もやってます。当社は中途採用がメインです。採用基準は、一人称で仕事を進めることができる。継続的に勉強を続けることができる。技術開発を楽しむことができる 。ということです。なかなか今は、ハローワーク含めて、人が枯渇してる状況なので。開発は特にそうですね。」

人材育成方法などについて

「先ほど申しましたように、社員の業務のローテーションを実施しております。受託できる社内体制や受託案件も多々あります。常駐して新しいスキルなどを身につけていただき、本社に帰らせて新しい技術や案件をやらせる。そしてまた新たなスキルを身につけてもらう。そういうローテーションも育成方法だと考えています。それは、当社の設立当時が受託開発のみで、その後、派遣の免許を取得し常駐案件をやり始めたということがあります。バランス的には半々ぐらいのビジネス規模です。もともと自社開発製品や受託開発のお客様等母体がありましたので、どちらに重点をおくかという区別はしていないんです。」

事業承継問題は

「事業承継は、私もまだ若くて4代目です。また当社の場合、誰が社長をやってもいいくらい、そのようなスキルを身に着けています。独立できそうな人材ばかりです。会社はただ大きくすればいいってことではないですよね。何を求めているのか、経営理念や価値観によります。大きくしてもそれが身になるかどうかですよね。」

探訪後記

ビジネスの進め方に非常にユニークな考え方を持つ組合員さんです。焼き鳥屋を経営することにより、オーダリングシステムの開発と検証を行い、ノウハウを蓄積しています。そして汎用的なシステムへの横展開を考える。また、日本では初めてといわれる医科と歯科の電子カルテを連携統合するシステムを開発しています。更に介護用お弁当のフランチャイズ化とシステム化等、普通のIT企業では、なかなか思いつかないビジネススキームを考え実行しております。
また、社員様のスキルセットのキャリアパスも、社内外の案件をローテーションすることにより向上させる仕組みを構築しております。本当に社員間の信頼と夢のある会社だと思いました。
福岡博多・中洲に御寄りの際は、みゆき庵をご利用されてはいかがでしょうか。

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