通商産業省 関東通商産業局 関産認協第1476号

METSA

組合員探訪

第29回訪問 2021年12月1日(水) 株式会社ジェイテック

組合員探訪
株式会社ジェイテック様
本社住所
大阪府大阪市西区江戸堀1-9-1 肥後橋センタービル12F
東京オフィス
東京都港区芝浦3-5-39 田町イーストビル4F
代表者
代表取締役社長 中川 優介 様
会社設立
1997年2月
組合加入日
2012年6月
訪問日
2021年12月1日(水)17時~
訪問者
小倉事務局長、小池顧問

新型コロナ感染拡大の影響により「組合員探訪」も休止しておりましたが、久しぶりに組合員に訪問することができました。今回の「組合員探訪」は、株式会社ジェイテック様です。
東京オフィスは、JR田町駅芝浦口を出てすぐのところにあります。
代表取締役社長の中川優介様にお話を伺いました。
中川社長は本業でお忙しい中、METSAの理事や全国ソフトウエア協同組合(JASPA)の運営委員などを務め、業界の発展のためにご尽力をいただいております。

会社概要について

本社は大阪にあり、東京オフィスをはじめ全国主要都市にオフィスを展開しております。主な事業は、業務系、制御系、Web系システムの開発やインフラ系設計構築などです。また、海外企業との提携により、システムのパフォーマンス管理やキャパシティ管理ツールの販売を含むソリューション事業を日本で展開しています。従業員数は、関連会社を含めて約750名以上となります。

貴社設立のきっかけについて

当社は大阪で1997年に設立いたしました。創業者は、應谷といいます。彼が(当時26歳なのですが)3~4人で立ち上げてソフトハウスをやろうとしたのが始まりです。
私は異業種で3年間働いていたのですが、会社の立ち上時の求人のタイミングで、中途採用として応募しました。それで私も創業メンバーの一人として採用されたということになります。
もともと應谷も私も異業種からでしたが、創立メンバーの一人にたまたまゲーム開発出身者がいて、そこの伝手からスタートしたという流れですね。
バブルが弾けて氷河期に入る前ぐらいですよね。本当に小さなソフト会社だったので、商流の何次下とかなり深いところで仕事をやっていました。そういう形から始まりました。

貴社設立当時の状況について

当初は採用した初期メンバーの中にこの業界の者が2~3人いた関係で、その知り合いを通じて現場に入らせてもらいました。
並行して採用した技術者もいろんなタイプがいました。殆どの方々が異業種からの未経験者でしたね。当時はほとんどのメンバーが携帯の開発に従事していました。それこそ300時間とか400時間とか1カ月で働いていました。当時、関西には携帯端末製造会社が三菱さんとかサンヨーさんとかいろいろありました。関係する業務からやっているうちに、(採用は当然お金もないのでできなかったのですが・・)少しずつメンバーが増えていき、その中でより上位のお客さまに近づいていくという戦略をとりました。

ご苦労されたことについて

当時はどうやれば少しでも浅い商流でやれるのか、ということをみんなが考えていましたね。それをひたすら目指していたと思います。小さな会社で私も含めてみんなが若いメンバーばかりやったので、また同時にみんなで夢を語っていましたね。ゲームを作るのもやりたかったですが、「そんなんしたら潰れてまうわ。」、みたいな感じです。無茶もできないのでとりあえずビジネス系で大きくなろうかっていう方針で進んできた結果が現在につながっていると思いますね。採用ももちろん苦労しましたし、収入もそうでしたし、受託案件で1個でもコケるとボーナスがなくなるとか、そんな綱渡りの感じでした。

成長されたターニングポイントについて

冒頭話したように最初からほとんどのメンバーが携帯開発をやっていました。ある日、SHARPさんから直接やろうやって話が出まして、そこがターニングポイントやったと思います。その要因は営業力とか現場力だと思います。チームで携帯のある機能の開発を一括で受ける体制をいくつか創れたのです。携帯開発のテストチームも創りました。そこから変わっていったと思いますね。当時は組込み系開発業務量が全体の7割くらいで、また総売上の約7割がSHARPさんという年もありました。大手のお客と直接契約してやるということは大変なんですが、伸びるきっかけになりますよね。それでリーマンショック発生の直前までそういう状況で大きくなっていました。
そこにリーマンショックが起きて、どこの会社さんも同じやと思うのですが大変なことになって。その当時社員数は150名くらいでした。携帯開発業務が伸びるに比例して、新卒採用で社員数を大きくしていたのです。それこそ1年で新卒を40人採用し、それが2年間続けていたのです。その前年も20人くらい採用していたのです。リーマン前までそういう形で採用活動をしていたので150人くらいになっていたんですよね。リーマンショックが来た時は、開発も縮小しますし、テストチームも縮小になって。ちょうど東京に出たての頃で、大阪と東京で多い時は40人ずつぐらい待機社員が出た状況になりました。あの時は本当にどうしようかな、どうなるのかなと。解雇とかはもちろんしなくて、賞与のカットありましたけど、減給もせずに何とか耐え忍んだという感じですね。当時スキルがこれからという新卒だけで大きくなっていったというリスクを軽減するために、中途の方とセットで提案していくというふうに切り替えていきました。
リーマンショック後は携帯電話の会社さんもだいぶ減りましたね。組込みメンバーはカーナビのお客さんがあったのでそちらに移動しました。業務系にいけるメンバーはそちらに移ってもらいました。当時SHARPさんだけで約7割の売上げと言いましたが、リーマンショックが起きた時の教訓で1社に偏るのはあかんなっていうことになり、主要なお客さんにいくつかに分散しようと方針を変えました。そこでいろんなお客さまとのお付き合いを増やしてバランスを取るようにしました。
今は、カーナビ関係の仕事の比重も減り、製造系のFAなどの開発に移っていますね。拠点や地域によって特色があり、東京はほとんどが業務系ですし、関西のほうは6割くらいが業務系ですね。
社員数は大阪と東京が同じくらいで220~230で、全体では現在750名くらいです。

これから力を入れることについて

全体的には地産地消と言いますか、地場地域でのお客様と社員とパートナーさんと協業していく体制でやってきていますので、それぞれの拠点をそれなりに大きくしていく形がベースになります。その中でも東京エリアが一番仕事も多いですし人も多いので、一番伸さなあかん拠点かなと考えています。メーカーさんとはおかげさまで直接契約する機会が増えてきていますのでさらに強化したいと思います。
まだ出来上がって間もない地方拠点もありますので、採用も積極的にやってさらに大きくしないといけないです。
また、当社の販売している製品でSIGHTLINE(サイトライン)というものを持っています。それを利用活用しながらエンドユーザーなどに攻めていけたらという方向ですね。

SIGHTLINE製品について

SIGHTLINEはアメリカの会社の製品で、そこと提携して日本で10年くらいやらせてもらっています。いわゆるBI系のツールで、予測や障害などの予兆検知とかのシステムです。製造業でいうたらIOTとかAIですね。日本の企業にライセンスの販売や導入サポートを提供するという形ですね。展示会にも出しています。顧客は直接のエンドユーザーさんもありますが、基本的にはパートナーさん、代理店さんといいますか、販社さん独自のソリューションと組み合わせるという形で営業やってくれていますね。DXのサービスとか、ソリューションとかありますね。例えば代理店さんが持っているAIエンジンとサイトラインを組み合わせたソリューションや、センサーの会社さんは、センサーとサイトラインを組み合わせたソリューションという形で提供しているとかです。
製造業だけじゃなくて、例えばデータセンターの空調システムなのですが、電気代を節約するっていうモデルを作りました。空調管理を自動で制御するシステムです。
これから伸びてほしいんですけど、少しずつですね。2021年11月の17日~19日やったかな、国際展示場で「化学とプロセス産業」のインケム東京という展示会がありました。プラントとか化学系の工場とか、そういうお客様ですけど、結構反響ありました。でも、予算か大きすぎるとか話が遅すぎて結局消えてしまうとか、そんなのが多いです。

海外の他社製品を取り扱う意味について

今AIとか皆さん勉強しているじゃないですか。でも実務にあまりつながってないですよね。AIの案件ってなかなかないのです。しかし、うちはこのツールの販売をとおして教育も兼ねて上流の案件実践でやっているので、そういう意味ではいいなって思っています。
私が思っていることですが、システム開発を受託する業務は、これはこれで無茶苦茶大事やとは思うんですけど、それだけじゃなっていうのもあって。会社の創業時からそうなんですが、エンジニアが自社の製品作りたいと言うんですよね。言うんですけど、なかなか難しいじゃないですか、自社製品を作るっていうのは。でも何もないのも寂しいっていいますか、自社の社員も寂しいと思うので。こういう何かしら、どこかから持ってきて担ぐのもある意味宣伝と言いますか、社員のためにもいいんかなと思いながらやってます。万一、もしこれやめるんだったら違うやつ担ぐとかですね、そのように考えてやっていこうとは思ってます。
これ以外にも可用化システムなどいくつかの製品とソリューションを扱っています。

METSA組合への期待などについて

毎週、営業さんが集まる商談会に出させていただいてます。実際に契約まで至ったのも何社かあるって聞いてますし。ああいうのって大事だと思うんです。
METSAに加入している意味は何かって、組合員皆さんは考えたり求めてると思いますよね。そこをどうやって増やしていくのかっていうのは悩みますよね。もっとそういう機会っていいますか、何かしらの小さなイベントなどを、もしやる方々がいてるんであれば、いいなとは思いますけどね。
共同求人っていうのも結構活発で、特徴があっていいですよね。
あとは入札研究会に参加しています。2カ月くらい前に全省庁共通資格を取得し、今後力を入れてチェレンジしていこうとしていますがなかなか難しいところですね。まだ取っただけでやり方も分かってへんので勉強がてらという形です。でもそういうところですよね。組合に加入したらメリットあるなっていうところがもっと増えればいいなと思いますよね。
先般のインボイス制の法改正のセミナーがあったり、コロナ時の助成金の説明会があったりとか、ああいうのもいいですよね。
経営者の目線であれば、以前若手経営者の集まりで、弁護士さんのお話があったでしょ。小規模の会社って顧問弁護士もおれへんじゃないですか、多分困ってはると思うんですよね。弁護士さんのところに行って、こういうこと聞いていいんかとか、これぐらいの相談をしていいですかって、いくらぐらいかかんのって知りたいとか、もっとビジネスや経営に近い話っていうのを聞きたいって思うんですけどね。そういうこう経営者目線の何かを増やせれたらいいんちゃうかなって思いますね。でも、こんなんやったらええやんって言ったらブーメランみたいに返ってきますもんね。(笑)

人材採用

弊社の場合は新卒採用と中途採用、あと外国籍の方はミャンマー人限定で採用しています。この3つですね。ミャンマー人は現在全体で35名くらいいてます。日本のエンジニアと一緒に働いてます。会話は全然問題ないですね。いわゆる日本語のレベルでいわゆるN3とかN2ってあるじゃないですか。あのN3以上の人やったらしゃべりはいけます。
採用活動はいろんなことを試しています。人材紹介もそうですし、通常の求人媒体もそうですし。リファラル採用っていう社員紹介ですよね。あらゆることを試してると思います。SNS系もやっていますね。あかんかったらやめて、その時代にあわせて変えてていけばよいと思いますんで。やれることはほぼやってると思います。大学については広く求人を出してます。専門学校さんはほぼ特定指定になっていますね。

人材育成

技術者の成長は重要ですよね。一般的な教育制度のようなレベルのものは一通り揃えてるつもりです。求人採用で未経験の人やったら初歩的なものから、エンジニアからSE、SEからマネジメントへなどの教育などを基本的には揃えてます。
福利厚生とかもやれる範囲でというのはありますね。会社にもメリットあるのをなるべくしてますけどね。男性の育休とか、最近はいたりしますので取得できるようにしています。

事業承継

M&Aの話はもちろん検討したことあるのですが、M&Aはそういう業者さんと話をすると値段が高いじゃないですか。だからそういうので買うのではなくて、知り合いの中でもし相談があればみたいなレベルが一番理想かなと思っています。M&Aを考えるのも今は積極的ではなく出会いだけですね。業者を使ってというのはやらないと思います。

探訪後記

中川社長は同じような規模の大阪と東京のオフィスを頻繁に行き来していてお忙しい毎日を過ごされております。中川社長から、社員数の増加やビジネスの多岐にわたるポートフォーリオを聞かせていただきました、明確な戦略を持ち、それらを形にする才能と継続する勤勉さを持ち合わせている方だと感心いたしました。
今後は官公庁の入札にも力を入れていくとのことで、METSAの令和4年1月に更新時期の各社積算の申請の協力に快諾をいただきました。
休日は、お子様が高校野球の部活をしているので、そのお手伝いするのが楽しみとのことです。
今後とも自社の発展はもちろんのこと、METSAや業界の発展に寄与し続けていただければと願っております。お時間を取っていただきありがとうござました。

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