通商産業省 関東通商産業局 関産認協第1476号

METSA

組合員探訪

第9回訪問 2015年6月26日(金) 株式会社システック

組合員探訪
株式会社システック
住所
東京都世田谷区弦巻2-37-3-201
代表取締役
中尾 嘉孝様
設立
1991年9月25日
組合加入日
1991年5月1日
探訪日
2015年6月26日(金)17時~19時 
事務局小倉、理事小池が訪問いたしました。

訪問先は本社のある世田谷の弦巻ではなく、プロジェクトサイトのある大森にお伺いいたしました。お会いして直ぐに銀座商店街に繰り出し、今、圧倒的に人気のある「俺の××」で食事をしながら、中尾社長の幅広く興味深い楽しいお話をいろいろと聞かせていただきました。

0

会社概要

事業内容は、システム企画、開発、運用に関するコンサルティング及び、システム開発全般を行っています。
主要取引先は日本情報通信(株)、(株)JIEC、クオリカ(株)等、大手や上場企業と、お付き合いをさせていただいています。

中尾社長は博多出身で、博多にたくさんの人脈をお持ちです。
ゆくゆくは博多に会社を移したいのですが、東京で創業当時から長くお付き合いしているお客様や社員がおりますので、なかなか離れることは難しい状況とのことです。
そこで、博多にiPhone関連アプリケーションソフトの開発を行う自社の研究室を創りました。そして月1回程度往来しています。

組合への加入が最も古い組合員のひとつですが、加入当時の状況はいかがでしたか?

組合に加入して24年になりますね。
横尾最高顧問や真杉理事長が組合を設立するということで動き出していた頃です。真杉理事長が直前までSEで現役バリバリでした。
私も当時はSEとして現場に出ていました。当時の首都圏コンピュータ技術者協同組合(現首都圏コンピュータ技術者株式会社)から来た技術者と一緒に仕事していましたが、その技術者のパフォーマンスがあまりよくなく、当時京橋にあった事務所まで苦情を言いに行きました。それが組合との長い付き合いの始まりでした。その後横尾さんから思いがけず電話があり、「こんど法人の組合を作るけど発起人に成ってくれないか。」とのお話があり、面白いなと思い、お引き受けいたしました。
途中、理事にしていただいたりして、永年表彰のようなものを頂いたりもしました。この時は表彰式がプリンスホテルの飛天の間の壇上であるとは知らず、カジュアル服で参加してしまい、急遽ホテルの貸衣装で表彰を受ける事になりました。戴いた金一封はこの衣装代で消えてしまいましたよ。懐かしい思い出です。

会社を設立してから今までを振り返ってみていかがでしょうか。ご苦労されたことは?会社が24年間続いている秘訣のようなものがありましたら教えていただけますでしょうか。

技術者の採用にはずっと苦労してきましたが今でも苦労しています。人に言わせると採用に際しての審査が厳しすぎるのではと言われております。それでも続いているのはお客様が弊社の技術者の優秀さを認めて頂いているためだと思います。ずっと色々なプロジェクトで使って頂いております。ひとえに一緒にやってくれる技術者の優秀さの賜物と思っています。

貴社が、これから力を入れていきたいことやビジネスの方向性などはいかがでしょうか。

今言いましたように、お客様にも社員にも恵まれています。しかし、どうでしょう。既に技術者の人材供給ビジネスは行き詰っているのではないかと思います。これだけ人材は不足しているのに単価は上がらず、給料も上げることができず、今が天井のような状況です。今後、万一景気が下降になった時は、どうなるのか・・想像したくないですが。
このような状況のときにこそ、少しでも業態やビジネスモデルを変えていかなくてはと考えています。そのために博多に開発研究室を設立し、iPhone用アプリを開発しAppStoreに登録しています。今後福岡で人材を増やしたいと考えています。

なぜ博多なのでしょうか。

もちろん私が博多出身で、人脈もありますし、なんといっても食べ物がうまい。それに加え、実は博多には、近年スマホ用ゲームアプリ開発会社がたくさん設立されています。「福岡ゲーム都市宣言」の旗の下、ゲーム産業の国内、海外の拠点となるように、会社や大学、福岡市などが連携を強めながら推進している状況です。
東京方面からも人材が集まってきています。これから更に発展していくことが予想されます。
ただiPhoneアプリ開発ができる会社は少ないようです。私はゲームアプリを創作するつもりはありませんが、このような土壌・環境の中で、様々な会社と連携・提携し、新しいビジネスモデルや、iPhoneアプリに特化したアプリケーションを創っていきたいと考えています。

今お考えになっているビジネスモデルやアプリは何かございますか。

驚くことに博多には、創業100年、150年を超える老舗のお菓子屋さんがたくさんあるのです。伝統を守るだけでなく、次から次と新しいお菓子が出てきています。行くたびに新しいお菓子が生まれている感じです。お互いに切磋琢磨しブランドとして特徴を出し存在感を高めています。
例えば、卵の黄身と蜂蜜で作られている「松屋の鶏卵素麺」。これは幕末ごろから続いていますが、跡取りがやりたくないと言って辞めてしまって・・。ただブランドがあるので、鹿児島のお菓子メーカが買ってくれ同じ名前で継続しています。
黒田藩ご用達の「如水庵」の「筑紫もち」や「官兵衛の赤合子」。ここの社長は私と同級生なんですよ。 「石村萬盛堂」の「メロンふわり」。ネーミングもすばらしいが、北海道産のメロンを使ったなめらかクリームがたっぷりのカスタードケーキで実においしい。ここの社長は同窓生です。東京へのお土産に利用させてもらっています。
明月堂の「博多通りもん」。饅頭なのだがしっとりとした皮と中身の白餡の相性が抜群です。韓国で人気があるんですよ。
四宮の「成金饅頭」は、大きなどら焼きで、祝いの席でみんなで切って分けて食べます。その他「千鳥饅頭」や「二○加煎餅」「ひよこ」など数え上げても限りがありません。
このようなバラエティにとんだ博多のお菓子やお店をテーマに、もう少しマーケティング戦略を考え顧客データと顧客の傾向を掴んで有効に活用し、売り上げに結び付けられないか。そして顧客に驚きと感動を与えられるゲーム的要素を盛り込んだiPhoneアプリを開発できないかなどを検討しています。

面白そうな企画ですね。またその企画を実現するうえでキーパーソンとつながってますね。また趣味も多そうですね。

実は、博多にヨットを預けていて、ヨットを通じた仲間もいます。東京近辺は艇置料が高いので、東京から出かけても安いくらいです。ただみんなの都合が合わないので、残念ですが月1回程度のクルージングしかできませんが・・。

人材育成やキャリア形成方法などについてはいかがでしょうか。

話はズレますが、アップルのスティーブ・ジョブスは、自ら製品を作ったりアプリを開発しているわけではないのですよね。こんなのではダメだと批判ばかりです。狂気もいいところです。そしてそれを言い続ける。それについてくる能力のある人材がいる。この人材のサイクルがあのような製品が出てくる方程式なのかも知れません。
翻って日本人は、頭が良いので常識にとらわれ最初からあきらめてしまう。途中で先が見ええるとあきらめてしまう。人材の勝利の方程式が無いこの差なのだと思います。
また、ヨットの世界的なレースである「アメリカスカップ」があります。参加するチームは、シンジケートと言われる巨大な運営団体を組織し700億円以上のお金を集めます。優勝してももらえるのは銀製の「アメリカスカップトロフィー」だけ。賞金も何もありません。まさに国の威信と名誉だけをかけた戦いです。ここに参加した有名な経営者で紅茶王のイギリス・リプトン卿、ベネトンの経営者、オーストラリアの鉱山王などは、お金をつぎ込み過ぎ、倒産したり経営者を首になったり追われたりするわけです。勝利するためには何でもする。莫大なお金をかける。コンピュータのシミュレーションを徹底的にやる。有能な乗組員を雇い訓練する。日本人はこんなお金持ちもいないし、やり続ける経営者がほとんどいない。面白い世界ですが、この差が今の日本の立ち位置を表しているのかもしれませんね。人材育成・形成も大切ですが、狂気と同じことを徹底的に言い続けることができる人材も必要なのかもしれませんね。

 

探訪後記

お会いしてからすぐに食事・お酒モードでしたので、仕事にまつわるお話ではなく、一気に楽しい中尾社長ワールドに吸い込まれてしました。
店の制限時間まであっという間でした。
博多のお話や、アメリカスカップの話、人類の起源、日本人のルーツ、経営者の資質等、歴史の奥深いところや、地球の東西南北を、縦横無尽に旅させていただきました。
私も、時間を見つけて博多にお菓子めぐりの旅でも行こうかなという気になりました。
小倉さんはダンディな方だと言っていましたが、過去組合の理事を務められたとのことで我々の大先輩だったんですね。失礼をいたしました。人を楽しくさせる独特な存在感のある中尾社長の今後の挑戦に期待をしております。
博多から帰ったばかりでお忙しい中、お時間をいただきまして誠にありがとうございました。

組合員探訪一覧へ戻る

組合員探訪

ページの先頭へ戻る