ORBEQの社名はOrbit / 軌道 Beyond / 超えるQuantum / 飛躍 Quality / 高品質を合わせて名付けたものです。「高い技術と知識で今ある地点を超えて飛躍し、新しい軌道に乗る」という思いを表現しています。確かなものをコツコツと積み上げ着実に成長をし続ける100年企業を目指しています。
主力事業はJavaを中心としたソフトウェア開発です。また、IT人材に関連する各種研修、講習会、スクールなどの企画、運営も行っています。現在のオフィスは文京区の後楽園近くにあります。
会社設立のきっかけやご苦労されたことについて
オルベックを設立した一番の理由は、「自分が本当に働きたいと思える会社をつくりたい」と思ったことです。
私自身、これまで組織で働いてきて、人間関係に悩んだり、上司の顔色を窺ったりする経験をしてきました。そうした社会人としての経験を重ねる中で、「だったら、自分がこんな会社だったら楽しく働けると思える会社を創ってみよう」と考えるようになったのです。
ちょうどコロナ禍という大変な時期ではありましたが、2021年にオルベック社を設立しました。
創業当初から私が目指していたのは、単に待遇や制度が良い会社ではありません。「自分がしてほしいと思うことを、まず自分から周りの人にしてあげられる。そのような人たちが集まるコミュニティ(会社)」をつくりたいと考えていました。
誰かに助けてもらいたいなら、まず自分から誰かを助ける。自分を大切にしてほしいなら、まず自分から周りの人を大切にする。そういう思いやりが自然に循環する会社であれば、社員一人ひとりが気持ちよく幸せに働ける会社になるのではないかと思います。
周囲からは「理想論だ」「そんなきれいごとでは会社経営はできない」と言われることもありました。実際、会社を立ち上げてから半年以上、売上がほぼゼロという時期が続きました。当時は社員もいなく、前職でお付き合いのあった顧客と取引口座を開かせていただくことは簡単ではありませんでした。「本当にこのまま会社が潰れてしまうのではないか」と思うほど厳しい状況でした。自分が信じていることは本当に正しいのか、不安になる日々でした。
そんな状況の中で、助けてくれたのは懇意にしてくれる同業者の方々でした。社員の方を私に預けていただいたり、仕事を探してくださったり本当にいろいろな形で支えていただきました。そうした周りの方々の助けがあって、徐々に売り上げも上がり始めました。
振り返ってみると、創業時に自分が大切にしたいと思っていた「人と人との助け合い」を、むしろ私自身が周りの方々から教えていただきました。
これからも創業時から掲げている「こんな会社があったら楽しいな」という思いを大切にしながら、自分がしてほしいことを自然と周りの人にもしてあげられる。そんな人たちが集まり、お互いに支え合える会社、そしてコミュニティのような組織を、これからもつくっていきたいと思っています。
貴社の現在の状況や強みについて
当社は、売上を伸ばすことや社員数を増やすことだけを目標にしているわけではありません。
それよりも大切にしているのが、「お客様から選ばれるエンジニアを育てること」です。
IT業界ではよく「人材不足」と言われますよね。もちろん、エンジニアの数が足りないという面もありますが。私は、それ以上に、「この人に仕事をお願いしたい」「この人と一緒に仕事をしたい」と、お客様から思っていただけるエンジニアが不足しているのではないかと思うんです。
お客様から選ばれるエンジニアになるためには、もちろん技術力は必要です。でも、技術力だけでは十分ではありません。
当社が技術力と同じくらい大切にしているのが、「人間力」です。
私自身もエンジニアとして仕事をしてきましたが、決して技術力だけで仕事をしてきたわけではありません。むしろ、コミュニケーション力を自分の強みの一つとして仕事をしてきました。
実際のプロジェクトでは、技術的な知識やスキルだけでは解決できないことがたくさんあります。相手の立場を考えて行動すること、きちんとコミュニケーションを取ること、そして問題が起きたときには逃げずに一緒に解決しようとすること。そうした姿勢もエンジニアにとって大切な力だと思っています。
だからこそ当社では、技術力だけではなく「人間力」も大切にしています。
ありがたいことに、最近ではお客様から「オルベックのエンジニアだからお願いしたい」「○○さんと引き続き仕事がしたい」と言っていただけることも増えてきました。
会社としてだけではなく、一人ひとりのエンジニアを見て選んでいただける。これは本当に嬉しいことです。
これからも「技術力+人間力」を大切にしながら、お客様から「この人と仕事がしたい」と思っていただけるエンジニアを育てていく。それがオルベックの強みだと思っています。
これから力を入れることや貴社の方向性はいかがでしょうか。
これからもオルベックは、「技術」にこだわり続ける会社でありたいと考えています。
特に今、AIエージェントをはじめとしたAI技術の進歩は、本当に驚くほど速いですよね。私がこの業界に入った頃のインターネット革命以上のインパクトがあるんじゃないかと感じています。
周りの同業者の経営者と話をしていても、「これからどうなるんだろう」と、みんなかなり危機感を持っています。これまでの仕事のやり方やエンジニアに求められる役割も含めて、IT業界そのものがガラッと変わってしまうんじゃないか。それくらい大きな変化だと思っています。もちろん私も危機感はありますが、ここまで来たら怖がっていても仕方がない。「もう、やるしかないな」と、ある意味開き直っています。
むしろ大切なのは、AIを恐れることではなく、「AI時代に活躍できるエンジニアをどう育てるか」だと思います。
だからこそ、これからは社員一人ひとりに新しい技術を学んでもらい、少し難しい仕事にもどんどん挑戦して、さまざまな経験を積んでもらいたいと考えています。
案件を選ぶときも、目先の売上や単価だけで判断するのではなく、「この仕事を経験することで、この社員は3年後、5年後にどんなエンジニアになれるだろうか」という視点を大切にしています。
会社を大きくすることが先ではなく、まず社員一人ひとりが成長すること。その結果として社員の市場価値が高まり、それがオルベックという会社の価値にもつながっていく。私は、そんな会社の成長の仕方がいいと思っています。
そして、これまで大切にしてきた「技術力+人間力」に、AI時代に必要な新しい技術や経験を積み重ね、最終的には、お客様から「エンジニアリングをお願いするならオルベックだよね」と自然に言っていただける。そんな会社を目指していきたいと思っています。
人材育成方法などについて
人材育成は、オルベックが最も力を入れていることの一つです。 実は私自身、未経験からIT業界に入ったので、最初はかなり苦労しました。前の会社を辞めてこの業界を目指したときも、まず2年間専門学校に通って勉強して、それからITの世界に入りました。
そういう経験があるからこそ、これからIT業界を目指す人には、私と同じような遠回りをしなくても、きちんと成長できる環境を用意してあげたいという思いがあります。
人材育成で一貫して考えているのは、「市場価値の高いIT人材を育てる」ということです。
そのためには、単に技術だけを教えればいいとは思っていません。
資格取得や技術学習、ITスクールなどを通じて技術力を身につけてもらうのはもちろんですが、それと同時に、コミュニケーション力や主体性、問題解決力、マネジメント力といった「人間力」も身につけてもらいたいと考えています。
実際、社内にはマネジメントやコーチングに関する資格を持った社員がいて、定期的にワークショップを開いています。社員同士で意見を出し合い、コミュニケーションについて考えながら、技術だけでは身につかない力を伸ばしていく取り組みです。
未経験者に対する無料のITスクールの企画運営を実施
特に未経験者の育成には力を入れていて、当社では完全無料のITスクールも運営しています。JavaやSQL、Webの基礎などを、約半年間、400時間ほどかけて学ぶ内容です。
受講者は、アルバイトなどをしながら自分の時間を使って勉強しています。それだけ本気でIT業界を目指している人たちです。スクール代を無料にしているのはお金ではなく時間を自分自身に投資してほしいという思いがあるからです。
受講者は面談をして決めていますが、実際に受講していただくのは応募者の5%程度です。誰でも受け入れるというより、本当にITエンジニアを目指したいという意欲を持った人に来てもらいたいと考えています。
そして、スクールを修了して入社したら、それで育成が終わるわけではありません。
定期的な1on1などを通じて、「本人が将来どうなりたいのか」「そのためには、どんな技術を身につけ、どんな経験を積んでいけばいいのか」を一緒に考えることを大切にしています。
会社が一方的にキャリアを決めるのではなく、本人と一緒に将来を考え、その成長を会社が支えていく。それが、オルベックの人材育成の基本的な考え方です。
人材採用状況や方法について。
経験者だけではなく、若手・未経験者の採用にも力を入れています。
採用で特徴的なのは、当社では「キャラ採用」と呼んでいることです。
もちろん技術力や経験も見ますが、それ以上に、その人の人柄や考え方、素直さ、コミュニケーション力、思いやり、そして「これから成長したい」という気持ちを大切にしています。
例えば、技術力が非常に高くても当社の考え方に合わない方と、技術力はまだ不足しているけれど人への思いやりがあり、一緒に成長していける方であれば、私は後者を採用したいと考えています。技術は入社後に身につけることができますが、人との接し方や仕事に対する姿勢は簡単には変えられないからです。
採用方法としては、人材紹介会社、求人媒体など複数のチャネルを利用しています。
また、社員インタビューやイベントの様子など普段の会社の雰囲気もできるだけ発信するようにしています。
採用のために良いところだけを見せてるのではなく、「オルベックはこういう会社です」ときちんと理解していただいたうえで、お互いに納得して入社してもらうことを大切にしています。
組合への期待やご要望ご意見があれば。
会社立ち上げの話でも少し触れましたが、IT業界は一社だけですべてを完結できる業界ではないと思っています。
当社にはない技術や人材を持っている会社もあれば、逆に当社の技術や人材を必要としてくださる会社もあります。そうした企業同士がそれぞれの強みを持ち寄ることで、一社ではできないような仕事にも挑戦できますし、新しいビジネスが生まれる可能性もあると思うんです。
そういう意味で、METSAには「企業と企業、人と人をつなぐ場所」として、とても期待しています。
当社も商談会をはじめ、共同求人教育委員会や入札委員会などに参加させていただいています。また、仕事だけではなく、ランニング同好会やボウリング大会、ゴルフコンペなどにも積極的に参加しています。
せっかく参加するのであれば、当社も何か組合のお役に立ちたいと思っています。例えば、委員会などで会議をする場所に困ることがあれば、人数にもよりますが、ぜひ当社の会議室を使ってください。
それから、これは私個人の思いでもありますが、企業同士のビジネスだけではなく、これからの社会を担う若い世代や、その先の子どもたちのために何かできたらいいなと思っています。
私たち一社でできることは小さいかもしれません。でも、ITや企業活動、そしてMETSAというつながりを通じて、次の世代が「これからの未来って楽しそうだな」と思えるような活動を、皆さんと一緒にできたらいいですね。
商談会など貴社ビジネスにお役に立ってますでしょうか。
はい、非常に有意義だと感じています。
IT業界は技術の世界ではありますが、それと同じくらい「人と人とのつながり」が大切な業界だと思っています。
特にMETSAは歴史と実績のある組合ですし、長く活動されている信頼できる企業も多いので、そうした会社の方々と直接お話しできること自体に大きな価値があると思っています。
まずはいろいろな会社の方と知り合って、「この分野なら、あの会社に相談してみよう」「こういう人材が必要なら、あの人に聞いてみよう」と思える関係をつくっておく。
そうしたつながりが、半年後、1年後に思わぬところで仕事につながることもあります。
ですから私は、商談会を単なる案件獲得の場というより、「何かあったときに相談できる仲間を増やしていく場」だと思っています。
そういう関係を築けることが、METSAの商談会などの一番の良さではないでしょうか。
何かお困りのことがあれば
一番は、やはり「人材」ですね。
ただ、単純に人数が足りないということではなくて、「お客様から選ばれる人材を、これからどう増やしていくか」ということが一番の課題だと思っています。
経験者だけを採用していけば解決できるかというと、なかなかそうはいきません。ですから、これまでお話ししたように、若手や未経験者を採用して、しっかり育てていくことにも力を入れています。
そして、会社が成長していくと、エンジニアだけではなく、営業やマネージャー、さらに将来のオルベックを支えてくれる次の世代のリーダーも必要になってきます。
そう考えると、「採用できたから終わり」ではないんですよね。
採用した人をどう育てるのか。どうすれば力を発揮して活躍してもらえるのか。そして、どうすれば長く一緒に働いてもらえるのか。
「採用する → 育てる → 活躍してもらう → 長く働いてもらう」。
この一連の流れをきちんと仕組みにして、次の世代につなげていくことが、今のオルベックにとって大きな経営課題だと思っています。
最後に ― オルベックとして一番伝えたいこと
最後になりますが、オルベックは、売上や会社の規模だけを追いかける会社にはしたくないと思っています。
会社をつくったときから変わっていないのは、「こんな会社があったら楽しいな」という思いです。
私自身、ここまで決してまっすぐに来たわけではなく、社会人としていろいろな経験をしながら、かなり遠回りもしてきました。だからこそ、社員には仕事を通じて成長してほしいですし、いつか振り返ったときに「オルベックに入って良かった」と思ってもらいたいんです。
できれば社員本人だけではなく、ご家族からも「オルベックで働いていて良かったね」と言ってもらえる。そんな会社にできたら、本当に嬉しいですね。
そのためにも、これまで大切にしてきた「技術力」「人間力」、そして周りの人への「思いやり」を忘れずに、一人ひとりが成長できる会社であり続けたいと思っています。
そして、社員みんなで新しいことに挑戦して、会社が成長した分は、きちんとみんなに返していく。
「みんなで頑張って、みんなで稼いで、みんなに還元する」。
そんな会社を、これからも社員と一緒につくっていきたいと思っています。
